今あなたがいる家、「木」でできているものがどれだけあると思いますか?
床とかドアとかドアの枠とか棚板とか家具とか。
40,50年前の家ならほとんどが本物の木でしょうけど、マンションとか賃貸とか最近の建売とか特にこだわった素材を選んだ家じゃなければ、木に見える木じゃないものであることがほとんどです。
なぜ本物じゃない木が多くなったかというと。
ニセモノの工業製品のほうが安くて扱いやすい、ということも大きいですが。
木は生きています。湿度の変化で縮んだり伸びたりします。割れることもあります。水を吸います、シミになります。
だから、扱い方を知っていないといけません。そして、そういう経年変化を「そういうもの」として受け入れて暮らすことが必要です。
そういう暮らしを今の人たちは受け入れない、だから本物の木を使うと嫌がられるんです。
でも、模様や色は雰囲気は木がいいって言うんですよね。
傷がつきやすい、伸縮する、手入れが必要、っていう暮らしはほんの数十年前は当たり前だったことを、今家を建てる世代の人たちは知らない人が多い。だから、そういうことを教えることも必要で、あえて伸縮したり床鳴りしたり隙ができた部分をそのままにしておく、っていうモデルハウスがありました。
経年変化、っていうものは何にでもあるんですよ。メンテナンスフリーなものなんてこの世に存在しないと思います。
家は、住む人の扱いかたで20年後30年後の質が変わります。外から見てもわかります。この家の住人の品格が。
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