以前ある工務店のかたと話していてこんなことを言われました。その工務店は高品質をうたった家づくりをしています。
「家事動線って、そんなに大事なの?」
私が最初に勤めた設計事務所の所長にもこんなこと言ってました。20年くらい前のことですが。
「奥さんたちってすぐ布団干すところが、とか、洗濯干すところが、っていうよなぁ」
男だから家事しないから家のことがわからない、とは言いませんが。
この人たちに「住みやすい家」がつくれるんだろうか。
女だから男だからっていうわけではなく、家事をすることを体感としてわかってないと家の中の動きはわからないのかも。
家事は、どのくらいするか、好きか嫌いか、どういう手順でどの時間にするか、個人差が大きいところですが、生きているうちはほぼ必要なこと。お手伝いさんがやってくれるおうちなら別ですが。
一日のうちの数分や数手間を短縮することで心の余裕がうまれて余計なストレスがなくなります。
毎日のことだし料理や洗濯など手数が様々あることだし個人の好みの違いもあるので、人まかせにせず吟味して決めたいところです。
苦手なことはできるだけ手間がかからないようにしたり気分が上がるようにしたり、後回しにしがちなことは手っ取り早くできるようにしたり、工夫次第で苦手意識は軽減できます。
得意なこと好きなことも、より楽しくできるようにすると住まいに満足度はぐっと上がります。
うちの実家はキッチンがやたら広くて冷蔵庫や食器棚が遠い・・・。いちいち数歩あるかないといけない。これが面倒、疲れる。帰る度に使いにくいなーって思います。
大勢で大量につくる家ならいいかもしれませんが、家族のごはんを主婦がつくるのにここまで広くなくていいのに。
デザイン住宅だろうが自然素材だろうがモダンだろうが高断熱高気密だろうが、生きていくのに必要な家事のことをおろそかに考えるとこの先何十年と余分な動きをして過ごすことになります。
4月16日 かさこ熟フェスタで「住まいとかたづけの相談」で出展します。
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