よつば暮らしデザイン室

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注文住宅の実力ある会社かどうか見極めるためにはこの方法!
工務店の見分け方

注文住宅を建てるなら

いい提案をしてくれて、性能もデザインもよくて、信頼できる会社に頼みたいですよね。

「いい家」がほしければ「いい会社」を見つけることは必須です。

でもそんな会社どうやって見つけるの?
ハウスメーカーや工務店、たくさんあって、どこもそこそこいい会社だとは思うけど。
この会社で建てたい!って思える会社の見分け方を知りたい
って思っていませんか?

検索すると星の数ほどの会社が出てくる中で、素人であるあなたが
会社の良し悪しを見抜くことはそう簡単ではありません。

特に、工務店は数も多いですが、情報も乏しく、実態がわかりずらいです。
規模も、体制も、特長も、方針も、ピンからキリまでです。

でも工務店は、ハウスメーカーよりはお値打ちであることも多く、
地域密着で融通が利きやすいなど、
メリットもたくさんあります。

ここでは、工務店の会社としての実力の見分け方をお伝えします。

この記事を書いている私は
設計事務所や地域密着の住宅会社に建築士として勤めた後
2013年に独立
今は、地元の工務店さんを通して家づくりの設計者として仕事をしています。
いろいろな工務店さんと家づくりをしていく中で
どの会社にも特長があり個性があり
良いところ悪いところがあることを知りました。
そこでわかったことを
家づくりを依頼するお施主さんたちに役立ててほしいと思い
発信しています。

 1:家づくりの実力とは

家づくりの実力は2つあります。

家そのものの性能の良さと、
会社の体制の良さです。

家そのものの良さは、
耐震や断熱といった数値でわかる実力から
使う素材の良さ、
実際に施工する職人さんの腕の良さ
といったことがあります。

説明する会社からみてもアピールしやすいですし
お施主様から見てもわかりやすい部分です。

でも、家づくりはそれだけで決まりません!

家の性能向上のために研究熱心かどうか
そういったインプットされた引き出しをたくさんもっているかどうか
それをお施主様に合わせて提案できるかどうか

こういったことができて初めて
お施主様それぞれに合わせた「いい家」になるからです。

いい家にするために常に情報や知識に敏感かどうかは
個人にもよりますが
会社の体質やトップの人間の考え方によることがとても大きいと感じます。

トップの人間が知識を常にアップデートさせることを意識していないと
実務に追われる社員たちはなかなか知識を蓄える機会を得られません。

どの工務店も、
自分たちのつくっている家は「いい家」だと思っています。
でも、今までの経験という妙なプライドから
新しい知識を毛嫌いする工務店が多いことも事実です。

今まで思い込んでいる「いい家」をアピールすることばかりで
それとは違う方法に目を向けることを
おろそかにしている工務店が多いことも事実です。

いい家にするための勉強を惜しまず
自分たちのやり方をアップデートすることを怠らず
お施主さまへの提案を欠かさない

そういう工務店に巡り合えれば
きっとあなたにとっての
いい家づくり
ができるはずです。

 2:工務店を見分けるためにあなたに必要なこと

あなたが出会った工務店が実力あるかどうかを見分けるために
あなたに鍛えてほしいことがあります。

質問力です。

工務店が、自分たちの良さをアピールするだけでなく
その工法や材料を選ぶ理由
そこにいたるまでの勉強の過程
といったことを
ぜひ聞きだしてください。

「この断熱材を使っているメリットとデメリットを知りたいです」
「私たちの要望からこの間取りになった理由はなんですか」
「他の換気システムもあると思うんですけど、それとこれとの違いはなんですか」
「この外壁材を標準仕様にしている理由はなんですか」
「この間取りの動線をもっとよくする方法ってありますか」

といった、家そのものについての理由と効果をまずは聞いてください。

「これが標準ですよ」
「一般的にこうですよ」
「今までも特に不具合はないですよ」

といったあいまいな答えではなく

「性能を比較するとこれくらい劣りますが、コストはこれくらい抑えられます」
「こちらのシステムではこういった効果があるのでこれを使うことをお勧めしています」
「ここがこうだとこうなりますので、この間取りでお客様のご要望に合うと思います」

というように、
誰が聞いても同じように比較できる回答を示してくれたら合格です。

家づくりについて深く考えていなければ
こういう回答はできないはずです。

家そのものだけでなく
会社の体制についての質問はこのような感じです。

「現場での不具合を今後の施工に生かすために定期的にしていることはあるんですか」
「新しい工法に見直す機会はあるんですか」
「現場の職人さんへの指導ってどのようにされているのですか」
「施工要領書はあるのですか」
「設計や施工のみなさんは新しい知識を増やすための勉強会やセミナーに参加してるんですか」

といったことです。

家の性能向上のために意識して時間をかけているかどうか
確認してみましょう。

実務に追われる人にとっては
意識しなければこういう時間をとることはできません。
だからといって
実務だけをこなしていては性能向上にはならないと思います。

 3:質問するときに意識してほしいこと

工務店に質問する時に意識していただきたいことがあります。

それは、あくまでも
いい家づくりをしたい、
という純粋な想いをもって質問することです。

会社のあら捜しや
こっちも知識もってるんだよという上から目線な態度は
相手に伝わります。

それはあなたにとって何の得にもなりません。
警戒心も持たれて、かえっていい提案をしてくれないかもしれません。

自分たちの特長や工法の良さを説明することは
おそらくどの営業さんも長けてるはずです。
マニュアル化されているでしょうし
教育もされているでしょう。

でも、そこに至るまでの試行錯誤や
その工法や材料の良し悪し
他社のこととの比較は
家づくりのことを日ごろから考えていなければ語れないことです。

自分たちの家づくりはこういう方針なんです!
こういうところが難しいけれどこうすれば補えると思っています。
そういうやり方もありますが、〇〇な理由で私たちはこうしています。

工務店があなたに
上っ面のセールストーク以上のこと話してくれるように
聞きだす能力を磨ければ
この後の家づくりに役立つ情報も聞き出せます。


 4:うまく話を聞き出したら注意すること

あなたがうまく理由と効果を質問して
工務店からもすらすらと答えが返ってきたとします。
家づくりのことを真剣に考え
こちらの質問にもていねいに答えてくれる
対応の良い工務店かもしれません。

ただし!!!
その話の中身が妥当かどうかはまた別の問題です。


いくら体制や社風がよくても
あなたが望む性能や施工でなければ、
あなたにとって価値のないことです。

家そのものの性能と
会社の体制の良さ

どちらもそれぞれチェックする必要があります。

対応や人柄の良さは家づくりで大事ですが
話しの中身や家そのものの性能はもっと大事です。

対応がていねいだったり
話しをきちんと聞いてくれたりすると
「いい工務店」「いい会社」と思いがちですが
そういう会社が性能のいい家をつくっているかとは限りません。

家の性能とはどういうことがあるのか
あなた自身が知識を得て
望む性能かどうかを見極める必要があるのです。


こんな質問してこんな回答がきたけど、これってどうなの?
この間取り提案されたけどいまいちピンとこない
この会社のここはいいけど、あの会社のこういうとこもいい、迷ってる

そんな方のお悩みにお答えします!
間取り相談&工務店の選び方 セカンドオピニオン
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家事動線をラクにするために
間取りのここをチェックしよう~洗濯編

間取りで悩む方が気にすることが多いのが

家事動線です。

一口に家事動線といっても、その中身はさまざまな場面があります。

「家事動線をよくしたいな」と漠然と間取り図をながめているだけでは
見逃してしまいます。
住んでから「あー、こうすればよかった、気づかなかった・・・」
となってしまいます。

そこで、間取りがなかなか決まらず悩んでいるあなたに向けて
家事動線をラクにする間取りチェック項目をお伝えします。

ぜひ、間取りづくりにお役立てくださいね。

この記事を書いている私は、設計事務所や地域密着の住宅メーカーの設計職を経て、2013年に独立した一級建築士です。
今まで手掛けた住宅は300棟ほどあります。
今は地元の住宅会社さんからご依頼いただいて、建築士として打ち合わせからインテリアコーディネート、法的なこと、耐震等級や省エネ等級の計算などをしています。

みなさんに、生涯満足が続く家づくりをしてほしい、そういう想いから
セカンドオピニオンの相談を受けています。

間取りのチェックや工務店の選び方、効果的な質問方法など
あなたの価値観やペースに合わせてよりよい家づくりができるアドバイスをしています。

家事動線を具体的にみてみると・・・

■洗濯動線
■調理動線
■掃除動線
■ゴミ動線

これだけあります。

毎日の家事、みなさんは自分のやり方を当たり前に思っているかもしれません。
でもそれは、違う家庭からみたら当たり前じゃないんです。
あなたにとっては気にすることも、他の人は気にしないこともあります。
10人中9人がやってるやり方があなたの生活スタイルに合うとは限りません。

だからこそ、あなた自身の目で具体的に間取り図をチェックすることが必要です。
設計士さんがあなたの家事のやり方を理解してないことも十分あり得ます。
そこまでの細かい打合せをして間取り図つくってますか?
それが、住んでからの後悔の元になります。

まずは、あなたがしている家事のやり方をあなた自身が分析して、
何がストレスで何を気にしないか、知る必要があります。

間取りチェックでは、それぞれの項目を
「あなたがどれだけ気にするかどうか」
「間取り図で実現できているかどうか」

この両方を意識してください。
気にする度合が高いものほど、間取りでの優先順位が高いということです。

さて、今回は洗濯動線についてみていこうと思います。

 ■洗濯動線

家事のやりかたは人それぞれですが、
その中でも一番違いが大きいのが洗濯です。

朝洗濯する人もいれば夜する人もいます。
外に干す人もいれば室内に干す人、乾燥機があるから干さない人も。
2階のバルコニーに干す人もいれば、庭に干す人も。
ハンガーは物干しにかけっぱなしの人もいれば、洗濯機の側に置く人も。
各自の個室に洗濯物をしまう人もいれば、1ヶ所にする人も。

また、動線距離が長く複雑なのも洗濯です。
脱ぐ→洗う→干す→取り込む→しまう
全部が同じ場所、ということはまずないですね。
行ったり来たりすることもあります。

洗濯動線をコンパクトにする

これが家事動線全体に大きく影響します。

洗濯動線を短くするには3つの距離をチェックしましょう。

①洗濯機とキッチンの距離
②洗濯機から干す場所への距離
③干す場所からしまう場所への距離

それでは順番にみていきましょう。

 1:洗濯機とキッチンの距離

朝食や弁当つくりや後片付けを洗濯を同時にやる人は多いと思います。
そういう方は
キッチンと洗濯機は近いほうが断然ラクです。

まず、洗濯機をどこに置くか、という問題があります。
当たり前のように浴室の隣の脱衣室に置くことが多いですね。
でも、必ずしもそれがいいとは限りません。

もし脱衣室とキッチンが離れていて、キッチンと洗濯機が近いほうがいいなら
キッチンの隣に洗濯室を設けて洗濯機を置いたほうが、
キッチン作業の合間に洗濯機に洗濯物をしかけたりできるのでラクです。

ただ、洗濯物を扱うところはどうしても衣類からのホコリが多いので
キッチン内に洗濯機というのはおススメしません。

洗濯機のところに行くのはボタンを押す最初と、
キッチンがひと段落したら干すために取りに行く時、
と割り切っていれば、
それほど近くなくても大丈夫でしょう。

夜洗濯する派でも、
夕食の支度しながらとか
キッチンの後かたづけしながらという人は
キッチンと洗濯機の距離は近いほうがいいですね。

タイマーかけて寝ている間に洗濯機まわす
という人は音に注意です。
寝室に近いと意外と聞こえますから。


洗濯機とキッチンは近くなくてもいい、という人もいるかと思います。
脱衣室とキッチンの関係を考えてほしいと思います。
キッチンやリビングなどから声も届かない、気配も感じないくらいに離れた脱衣室だと
子どもの様子やお年寄りの様子がわからなくなり、それはちょっと心配になりそうです。

洗濯用洗剤をどこに収納すると便利か
ということも考えましょう。
毎日使う洗剤、時々使う洗剤、詰め替え用のストック
それぞれあると思います。
見えるところに出しっぱなしの物はよく使うものだけがいいですね。
時々使う物が出しっぱなしなのはホコリもたまりますし
あまりおススメしません。

脱衣室の洗濯機まわりは
ホコリと湿気が多いので
マメに掃除をしやすい収納にすることも大事です。

 2:洗濯機から干す場所への距離

洗濯物の量が少なければ洗濯機から干す場所への距離は
それほど重要じゃないかもしれません。

でも、朝の身支度と子供の世話と他の家事を同時にする中での
洗濯物を干しに行くというのであれば
洗濯機から干す場所への距離は近いほうが断然ラクです!

だけど、洗濯機は1階、干すのは2階バルコニー、というお家が圧倒的に多いんですよね。
階段上がるの面倒じゃないのかな、って思うんですけど。
庭がほとんどない、道路からすぐ見える、っていうお家も多いので仕方ないですが。

もし、バルコニーに干すのが当たり前だと思っていた、というなら
1階に干すということも考えてみてください。


2階バルコニーに干す場合は、
夫婦の寝室から出るか、子供室から出るか、廊下から出るか、
に分かれます。
子供室からだけ、の場合は子供に嫌がられる可能性は大ですが、
あえてそうして子供室に入る理由をつくっておく、とおっしゃる方もいます。

廊下からバルコニーに出たい、という場合は
陽当たりのいい場所に廊下をつくることになり
寝室や子供室が陽当たりのよくないほうになる可能性は高いですね。
寝室は寝るだけだから陽当たりは気にしない、という方は洗濯動線優先でいいと思います。

庭に干すにしろ、室内に干すにしろ、2階に干すにしろ
洗濯機から干す場所へのルートが長さというより
曲がり角が少ないほうがいい
と私は思います。

近そうに見えて
廊下の曲がりが2ヶ所あるとか
キッチン通ってからソファをぐるっと回り込まなきゃいけないとか
こういう移動はうっとうしく感じます。

どの動線もそうですが
距離というより
回り込みを減らすとか
かがむことを減らすとか
届きにくいところを減らすとか
体の動きをスムーズにする
ということが家事をラクにするコツです。

室内干し派の中では、洗濯機のある場所と干す場所を一緒にした
ランドリールームも人気ですね。
この場合は、家の中で乾く場所に配置しないと意味がない
と思います。
脱衣室はどうしても家のなかでも陽当たりの悪い位置になりがちです。
陽当たりのいい場所はリビングやダイニングになりますから。

北に面したランドリールームで干して、乾くでしょうか?
たまに部屋干しする、外に干す前の仮置き、くらいならいいですが。
ほぼ毎日部屋干しというなら
部屋干し位置はリビングの次くらいに陽当たりを考慮しましょう。
中途半端な位置は、臭いや生乾きが気になることになります。


干す時に使うハンガーや洗濯ばさみはどこにあると便利か考えましょう。
物干し竿にかけっぱなし?
物干し近くにカゴを置いておく?
洗濯室で借り干しする人は干す場所と洗濯室と両方要りますね
ハンガーは意外とかさばりますから、最初から収納場所は決めておきましょう。

 3:干す場所からしまう場所への距離

しまう場所=クローゼットです。

ですが、下着やパジャマはクローゼットまで取りに行くのがメンドクサイ
という人も多いのではないでしょうか。

そういう方が家族にいる場合は、脱衣室内か近くに収納をつくることが必須ですね。

ただ、下着類は脱衣室、それ以外は各個室のクローゼット、
とわけるのも面倒、という人もいます。

そうなると、すべて1ヶ所のファミリークローゼットがいい
って思う方も少なくありません。

仕分けてあちこちの部屋に持っていくのが嫌!
という人はファミリークローゼットがおススメです。
ファミリークローゼットは
夫婦の寝室と子供部屋に隣あわせの位置にすることが必須です。
各個室からクローゼットが離れると
洗濯動線は良くても着替える時が面倒になり
個室に洋服があふれることになります。

ちなみに私は、自分の物が人のものと一緒になってることがとても嫌なので
ファミリークローゼットは居心地悪く感じる人です。

さて、ここで考えて欲しいことがあります。

ファミリークローゼットがいい、というお施主さんは今までも何人もいらっしゃって設計してきましたが、
前提としてお母さんが全ての洗濯物をかたづけるって思ってるんですよね。

「取り込んだ洗濯物を仕分けて子供部屋まで持っていく」
これって当たり前ですか?

全てを一人の人がやる前提でつくるか
それぞれがやりやすいようにつくるか。
そこから考えたほうがいいと思います。

洗濯動線に限らず
家事動線について考える時

家事をどう分担するか
家族みんながどうやって家の事に関わるか

ということを考えてほしいと思います。
単に効率を良くすることが必ずしも良いことだとは思いません。

いかがですか?
いろいろなチェック項目がありますが
全てが叶うとは限りません。
あなたにとって
「ものすごく気になること」「それほどでもないこと」
これを意識してチェックしてくださいね。
優先順位の高いことを確実に実現する、これが満足度の高い家づくりでは重要です。

家事をラクにする間取りのコツは
苦手なことはできるだけストレスを無くす、
好きなことはよりテンション上げる、

この2つを優先することです。

洗濯動線以外については次回以降に書きますね。

◎間取りがなかなか決まらない
◎工務店候補はいくつかあるけど決め手に困ってる
そういうあなたに向けて第三者の立場で相談を受け付けています。

注文住宅の迷いや不安を解消・間取り相談セカンドオピニオン


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平屋のデメリットを解消して
居心地のいい間取りにする5つのポイント

近頃人気の平屋の家ですが、メリットはもちろんたくさんありますが、
デメリットも当然あります。

メリットを存分に活かして、デメリットを感じさせないような間取りにしたいものですよね。

ここでは、平屋の家のデメリットと、それを解消できるアイデアをご紹介します。

メリットはこちら↓に書いていますので、どうぞ参考にしてくださいね。

平屋のメリットを活かした間取りとは

平屋が増えている理由は
30坪程度のこじんまりした家が増えていること、夫婦二人の家が増えていること、など、理由はいろいろあると思いますが。

私はこれが大きいと思っています。

外観のカッコよさ!!!

平屋の建物の、横にのびやかなプロポーションは本当にかっこいい!!!

インスタや雑誌でかっこいい外観をみたら平屋だった、ということから、平屋いいなぁと思いはじめた人は多いのではないでしょうか。

かっこいいだけじゃなく、住み心地よく快適な家にするために、平屋のデメリットを理解して、じょうずに解消してほしいと思います。

平屋っていいなぁ、と思って注文住宅を計画しはじめたみなさんに、
住んでからの後悔を減らし、住み心地よい平屋のおうちにするための知識をお届けします。

この記事を書いている私は、設計事務所や地域密着の住宅メーカーの設計職を経て、2013年に独立した一級建築士です。
今まで手掛けた住宅は300棟ほどあります。
今は地元の住宅会社さんからご依頼いただいて、建築士として打ち合わせからインテリアコーディネート、法的なこと、耐震等級や省エネ等級の計算などをしています。


住宅会社さんからのご依頼だけでなく、直接お施主様からご依頼いただいて注文住宅やリフォームの設計もしています。

私自身が設計するだけでなく、
セカンドオピニオンとして、間取りや工務店の選び方などのご相談も受けています。

注文住宅の世界は、建てる会社の実力も方針も金額も本当に様々です。
知識のない一般の方がそれを判断して1社に決めなければいけません。


家の見た目や営業さんの人当たりの良さで決めるのではなく、家の性能、会社の実力をしっかり見極めて選んでほしいのです。
そのために、これから家を建てるみなさんの役に立つように、私の知識と経験をできるだけわかりやすく発信しています。

平屋のデメリットとは?

まず、平屋のデメリットをあげてみましょう。
 ①日当たりが悪い部屋ができやすい
 ②廊下のある間取りになりやすい
 ③防犯上不利になりやすい
 ④水害の影響が大きい
 ⑤建築費が2階建てより割高

では順番にみていきますね。

①日当たりが悪い部屋ができやすい

4人家族3LDKの場合、LDKと個室の3室をすべて南や東に向けようとすると、こうなります。かなり極端ですが・・・。

細長い家になることがイメージできますよね。
敷地のどこにでも建てられるような広い土地ならいいのですが、なかなかそうはいかないでしょう。
そうなると、寝室や子供室が「奥」に配置されることが多くなります。

こんな感じです


みんなが集まるリビングを、一番条件のいい快適な場所に持ってくることがほとんです。
そうなると、寝室や子供部屋は奥に配置せざるを得ないことになります。
寝室は夜寝るだけだから、子供はリビングで勉強することがほとんどだから、ということで特に日当たりを気にしない方もいらっしゃいますが。


日当たりは、昼間の家にいるときだけを考えればいいわけではありません。
朝目覚めるときに薄暗い部屋では気持ちよく目が覚めないということもあります。
常に日の当たらない西北は水はけが悪くいつもジメジメしているということもあります。
西日がガンガンにあたる部屋は夏の夜に室温が高くなることも考えられます。
直接日が当たるかどうかだけでなく、
敷地にたいしてどこに配置されるかということは、その部屋の居心地にとても影響します。
西や北に開けた土地で、風通しがいいとか眺望がいい土地なら、必ずしも西北が悪いわけではありません。

では、どうしたら奥の部屋でも居心地のいい部屋になるでしょうか。


広大な敷地でどの方角も隣地からの距離が十分にあるならいいですが、
たいてい2方向、なかには3方向を建物が近いということがあります。
そういう場合は、あえてL型やコ型の建物にして小さな空間をつくるという方法があります。

こうすると、窓の前がすぐ建物でなんだか暗い、ということを防ぐことができます。
中庭をプライバシーの確保された庭にしたり、あえてバックヤードにしてアウトドア用品置き場や庭仕事につかったり。
方角や周りの建物の状況によっては、奥の小さな空間でも意外と日が当たって洗濯物が乾く!ということもあります。

ただし、L型やコの字型といった建物は構造的にはあまりバランスがよくありません。
きちんと計算をして構造強度を確保した間取りをつくる必要があります。

平屋の間取りこそ、敷地や周囲の状況をよく観察して見極め、居心地のいい部屋をいかにつくるか、設計士の実力が問われます。
たんに、必要な部屋数を敷地内におさまるようにレイアウトすることが「間取り」ではありません。
平屋の家を建てたいと思っているなら、敷地の悪条件をカバーして居心地の良さを生み出すような設計をしてくれる会社を見つけましょう。

ここで1つ注意を。
奥に配置された日当たりの悪い部屋に、安易にトップライトをつけることは、私はお勧めしません。
なぜなら、雨漏れのリスクが高いからです。
そして夏はとても暑くなります。北に向いてる屋根であっても真夏は直射日光が入ります。
寝室にトップライトはおすすめしません。

②廊下のある間取りになりやすい

面積の無駄をなくして動線のいい間取りにするには、
廊下をできるだけ少なくすることがポイントです。

廊下はどういうところにできるかというと、
玄関からリビング、リビングから個室、個室からトイレなど水回り
というルートです。
リビングから直接水まわりに入ったり、リビングから直接個室に入ったり、廊下をなくす間取りは近頃増えています。
平屋は、階段という移動のショートカットがない分、すべてが横移動ですので廊下ができやすくなります。


リビングから直接トイレはいやだな、とか、リビングと夫婦の寝室が隣り合ってるのはいやだな、といった、ここは離したいと思う部分は、廊下のようなワンクッションおける空間をつくるほうがいいでしょう。

平屋のメリットとして、個室から玄関までの動線の短さがあります。
朝出かけるときに、1階2階を行ったり来たりしなくてもいいというのは楽ですよね。
でも、玄関から個室までがリビング通って廊下も通って、となるとそのメリットが薄れる気がします。


ポイントは玄関の位置です。
平屋の場合、玄関は間口の中央にあるほうが断然動線が短くなります。
特に、リビングと寝室を離したい場合はこのレイアウトはうまくいきます。

③防犯上不利になりやすい

空き巣などの侵入者が家のどこから入るかご存じですか?

無施錠のドアに続いて多いのが窓です。
1階の死角になる位置の窓です。
平屋は当然すべて1階ですので、それだけ死角になる窓が多いということです。
表から人目につかないところに入り込んでしまえば、泥棒は窓を割って入ってきます。
住宅の防犯対策にはこのようなものがあります。


■防犯ガラス
 ガラスとガラスの間に樹脂膜が入った合わせガラスです。断熱のためのペアガラスの場合は、2枚のうちの室内側のガラスが防犯合わせガラスになります。
樹脂膜の厚さによって、ドライバーで割れないもの、バールで割れないもの、など防犯性に違いがあります。
道路からは見えない、お隣との間の狭いところに面した窓など、死角になりやすい窓は防犯ガラスにするとよいでしょう。


■二重ロック、ピッキング対策キー
玄関や勝手口が人目につかない位置にある場合、ここから侵入することも考えられます。
侵入犯は、鍵穴に工具をいれて解錠してしまうピッキングといわれる方法で侵入します。
今住宅を新築する場合、玄関ドアや勝手口の多くは、鍵穴が2か所あって、鍵もディンプルキーといわれるピッキングに強いものではあります。
ただ、どんなに鍵を強力にしてもかけ忘れたら意味がありません!
そして、侵入犯の多くはかけ忘れたところから入ってきます。
ご注意を!

③水害の影響が大きい

この数年、豪雨や台風による水害が増えています。
気候が今までの日本とは変わってきていると感じているのは私だけではないと思います。
河川が増水する時だけでなく、集中豪雨の場合、土地が低いところは増水して床上浸水がおこります。
みなさんは、お住まいの地域、これから住もうとしている地域の、ハザードマップを見たことはありますか?
これから家を建てるなら、必ず見てほしいものです。

2階建てより平屋のほうが水害の時の危険性は高いです。
2階の窓から助けを求める人をニュース映像で見た記憶のあるかたも多いでしょう。
1階が浸水しても2階に逃げれば救助を待つことができます。
ぜひ、ハザードマップを確認してくださいね。

⑤建築費が2階建てより割高

意外に思う方が多いのですが、同じ面積の場合、2階建てより平屋のほうが割高です。
基礎と屋根の面積が増えるからです。
2階建てで階段が増えた増額分より、基礎と屋根の費用のほうが高いんですよね。
もうこれは、平屋にした人の宿命です!
少しでも建築費を少なくしたい!でも面積は削れない!というなら、平屋より2階建てのほうがいいでしょうね。
どうしても平屋がいい!平屋の魅力にはまってしまった!
という人は、がんばって他で費用を抑えましょう。



平屋っぽいけど実は2階建て、というプランもできます。
子供部屋だけを小さくして2階にもってくると、
見た目は平屋にみえるけど、実は2階がある、ということができます。
小屋裏部屋みたいな感じですね。
平屋におさめるにはどうしても敷地が狭い、とか、がっつり2階建てにするほど2階に必要な部屋が多くない、という場合にこの方法を使うことがあります。
ただ、構造の組み方がちょっと特殊になるので、そのあたりを考慮した設計が必要です。

5つのポイントをご紹介しましたが、いかがですか?
デメリットはあるものの、それをカバーすることができればメリットも多い平屋です。
平屋に限ったことではありませんが、敷地をよく読むということが平屋では特に重要です
隣地の状況、日当たり、風通しを無視して、必要な部屋をレイアウトしただけの間取りでは、居心地の悪い部屋ができてしまいます。
アイデアが豊富で、さまざまな条件を考慮してくれる設計士さんに頼みたいものですね。


敷地がある程度広くなければできないので、憧れの平屋、と言われたりもします。
かっこいい平屋ができたら、毎日おうちに帰るのが楽しみになりそうです。
いろいろ工夫して、居心地のいいあなただけの自慢の家を実現してくださいね。

平屋にしたいけど、でてきた間取りだとちょっと不安だわ、と思った方、
セカンドオピニオンで間取り相談を受け付けています。

注文住宅の迷いや不安を解消・間取り相談セカンドオピニオン

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