よつば暮らしデザイン室

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Category Archives: 住まいについての考え

要望に応えるだけの家づくりで満足しないでください

家づくりは芸術作品と違って、作り手の思うままにつくるのではなく、お客様の注文に合わせてつくります。

むしろ、作り手の意思よりお客様の要望が優先です。

でも、要望を聞くことはたしかに必要だけれども。

それを勘違いして「お客様がこれがいいと言ったからこれでいいんだ」といって作り手としての意思もなくものづくりをしてしまうのは、

それは違うと思うのです。

お客様の要望に応えることとは別に、いい家づくりについて知識を蓄え考えを巡らしどうしたら美しくなるかを配慮することは、プロとしての責任です。

お客様がいいっていうから品質を落としていいわけじゃない、カッコ悪いものにしていいわけじゃない。

素人であるお客様に技術的な性能についていい悪いの判断は不可能ですし、デザインの良し悪しだって素人から見たら単なる好みの範疇でしか判断できない。

お客様の要望に合わせて物をチョイスするだけの家づくりはただパズルを組み立ててるのと同じこと。

デザインじゃない。

お客様の要望とコンセプトを把握しつつ、プロとしての質の良さを追求していくことは必要なことです。

「要望通りにできて満足」ではなくて「要望以上の提案がもらえて満足」って思ってもらえるようにしていきたいですね、設計者としては。

なーんて、思ってはいても現実はどこまでそれができてるかは反省ばかりだけど。

住んでから10年後20年後に、

「何がどう性能がいいかわからないけど、とにかくこの家は快適で居心地よくて大好きなのよね」

なんて言われたら最高です。

 

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暑さ寒さはガマンするもの?

猛暑が続いてますね・・・、暑いのが得意でエアコンが苦手な私もさすがにエアコン無しでは眠れません。

暑ければエアコンで涼しくする。

それを当たり前に思うかもしれませんが、そもそもエアコンをつけなければいけないほど家の中が暑いことが問題なのです。

日本の住宅は欧米に比べると圧倒的に暑さ寒さに弱いです。夏暑くて冬寒い住宅です。

日本は工業製品や科学技術は先端をいくのに、建築の温熱環境については完全に後進国です。

ヨーロッパはどちらかというと寒さが厳しいので冬の寒さ対策=高断熱化が進んでます。

それだけでなく、日本ではほとんど普及していないセントラルヒーティングが多いです。セントラルヒーティングとは1か所の熱源で家全体を温めるというもの。

日本は局所冷暖房が基本です。人がいる部屋だけ冷暖房するというものが局所冷暖房。

歴史的に見ると一部屋どころか、コタツとか火鉢とか部屋を暖めるにもならないような暖房で過ごすほどです。

なんとなく日本人には根底にこの考えがあるような気がするのです。

『暑さ寒さはがまんするもの』

学校にエアコンをつけるべき、という意見に対して一部のオジサンが「昔はガマンしたものだ」「子供はガマンするものだ」などと言って非難されてるようですが。

それに近いことが住宅の世界でもおきています。

高断熱高気密住宅といわれるものがあります。CO2削減や低炭素社会の観点からも日本の住宅は制度としてどんどん高断熱化しています。20年ほど前までは北海道や東北の寒冷地の仕様が今は関東中部関西でも高断熱高気密住宅として建てられるようになっています。

高断熱高気密住宅は、暑さ寒さのストレスを感じずに家中を快適にする、というのが目標です。

それに対して、北海道並みの仕様が温暖な中部地方で必要なの?高断熱はいいけど、そんなにしなくてもいいんじゃないの?

という意見もあるのです。

特に、自然派住宅系の会社は多い気がしますね。高断熱高気密に異を唱えるのは。

断熱材で覆って機械換気することが自然とはいいがたいのかもしれません。

あとは、家の性能に対して無頓着なローコスト系とか不動産系の人たちとか。

 

私は、高断熱高気密にすることで環境負荷が減ると思っています。

暑さ寒さはその場で体感しないかぎりわからないので、暑さ寒さのストレスのない家のメリットは伝わりにくいんですよね。

一番よくないのは理屈を理解せずに時代の流れに任せて安易に採用することです。中途半端にお金がかかるわりに適切に使われないから費用対効果が悪くなる。

きちんと理屈を理解して最適に使えば環境負荷も減り人にも優しい快適な家になるはずです。

 

セカンドオピニオンが必要なわけ

家づくりのセカンドオピニオンってそんなにあるサービスじゃないんですよね。つくってる会社の数に比べたら全然ない。

つくってくれる人が教えてくれる。つくってくれる専門家の言うことを聞いていれば大丈夫。そう思っている人がほとんどだと思いますが。

うーーーん、たしかにそれは間違いではないけれど。

そもそも、そのつくってくれる専門家の言うことは誰もが同じことをいうわけではありません。そんな中で、素人が正しい判断ができるかっていったら、無理でしょう。

家づくりは、お客様とつくる側の知識差がとても大きいものです。

付け焼刃で検索して得た知識程度で判断できるものではありません。

何かを買うとき、家電とかパソコン関連とか車とか、みなさんはどれくらい調べて比較しますか?

スペックまで調べて徹底的に比較する人もいれば、価格と機能と見た目の好みでサラッと決めてしまう人もいるでしょう。

何度も買い替えるものや、個人的に使うものならそんなに気にしなくていいかもしれません。もし失敗したとしても人生に影響あるほどのことはないでしょう。

でも、家はそうじゃありません。

何十年払い続けるくらいの金額、家族が何十年と過ごすところ、財産、健康、安全、人生に与える影響は家電とは比べ物にならないはずです。

知らなかった・・・、では済まされないことを知らされないまま建ててしまっている人が多いことに、逆にびっくりします。

家づくり経験者に話しを聞くと、えっ!?それ知らないで建てちゃったの?って思うことがあります。

どうやって安全性を確保してるのか、なぜその材料を使っているのか、その性能は世の中のどのグレードなのか、他ではいけないのか、、、、。

専門的なことはおまかせします、ではなくて、わかるように説明してください、って聞くべきです。

説明されたことが、「あなたにとって」合っているかどうかは、あなた自身が判断すべきことです。つくる側がすることではありません。

そのためには専門家のセカンドオピニオンが必要なはずなんです。

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