よつば暮らしデザイン室

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Category Archives: 住まいについての考え

実家の処分って考えたことありますか

ドラマ『獣になれない私たち』の中で松田龍平さん演じる恒星の実家が解体される、という場面がありました。

自分が育った実家が解体される、という経験をしている人はめずらしくないと思います。自分たち兄弟は家を出て家族をもちそこで家を持ち、実家にいる両親が亡くなれば家を壊したり売ったりする、という流れは理屈で考えればごく当たり前のことです。

今から30年前くらいは、子供のうちのだれかが結婚して家族ができたら両親と住むということが想定されてたように思います。というか、親はそれを期待していた。

でも、今はそれがむしろめずらしくなってきてます。

子供が結婚した時つかえるように二世帯にできるような家を建てたものの、結局だれも一緒にすまずに空き部屋がいくつもある、なんて話もあちこちで聞きます。

昔は家というものは個人の所有物というより受け継ぐものだったんですよね。残すこと、身内で住み続けることが「家」のありかたとして理想だった。

でも今は、「家」という形態より個人の生き方が尊重される時代になっています。

そうなると、いくら親がいようと子供がそこに住むかどうかは子供の自由で。受け継ぐことはもう尊重されなくなってきています。

育った場所の実家がなくなる、というのはなんだか寂しさを感じるのだけど。なぜでしょうね。

転勤族とか、いろいろな事情でそもそも実家なんてないし、ていう方もめずらしくないでしょうけど。

仏壇もお墓も家も受け継がなくなっていく時代、親族とか血縁とか先祖とか、生まれて育って継いでいくってことの価値が薄くなっているなーって感じます。

昔の人は自分の意思よりも家を残すことに必死だったわけだけど。生きるために。

今まで残ってきた家を処分することへの申し訳なさや寂しさを感じるのは、人としてはまっとうなのではないかと思います。だからといって、そこに縛られて自分を我慢する必要はないと思うけど。

空き家問題がなかなか前に進まないのはあっさりと処分できない想いみたいなこともあるんじゃないかな、って気もします。

ま、きれいごとじゃないことのほうが多いと思うけど。

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あなたの人生にふさわしい家はどんな家?

週末に行った完成見学会、思いのほかのたくさんの方にお越しいただきました。

本当にありがとうございました。

何しろ見どころが多い家、みなさん滞在時間が長くて楽しんでいただけたようです。

中には「ふらっと来ただけだったけど、これは家建てたくなるねぇ」っておっしゃる方も。

みなさん居心地よく過ごしたあと笑顔で帰られていく姿をみて、この家があたたかくみんなを包みこむ家になったなぁと感じました。

こんなふうに楽しい家づくりができたのは全て、お施主様の力です。

建築家だろうが優秀な工務店だろうがデザイナーだろうが、その力を活かして「こんな家にしたい」を主張するお施主様がいなければ家づくりは成り立ちません。

家づくりは、本当にそこに住む人の価値観が表れます。

あまり深く物事を考えない浅い人は性能もデザインもそれなりなコンビニみたいな家になります。

個性あふれる自由な人は趣味にあふれた家になります。

個性よりも安定を選ぶ人はありふれてるけどしっかりした家になります。

物静かな時間を大切にする人は丹精な家になります。

お金のあるなしで家が決まると思っている人は多いですが、お金を理由に浅い考えしかできない人は人生もそうなるんじゃないでしょうか。お金を理由に何もしない人生に。

ちょうど2年前にハウジングコーチから始まった家づくり。

もうどんなセッションだったか忘れちゃってるけど(笑)

結果的には、本当にセッション通りになりました。

居心地のいいみんなが集まるリビングがあって、それぞれの個性が表現されてる部屋があって。

家づくりは、人生を考えることと一緒。

自分の人生を大切にできる家づくりを。

 

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要望に応えるだけの家づくりで満足しないでください

家づくりは芸術作品と違って、作り手の思うままにつくるのではなく、お客様の注文に合わせてつくります。

むしろ、作り手の意思よりお客様の要望が優先です。

でも、要望を聞くことはたしかに必要だけれども。

それを勘違いして「お客様がこれがいいと言ったからこれでいいんだ」といって作り手としての意思もなくものづくりをしてしまうのは、

それは違うと思うのです。

お客様の要望に応えることとは別に、いい家づくりについて知識を蓄え考えを巡らしどうしたら美しくなるかを配慮することは、プロとしての責任です。

お客様がいいっていうから品質を落としていいわけじゃない、カッコ悪いものにしていいわけじゃない。

素人であるお客様に技術的な性能についていい悪いの判断は不可能ですし、デザインの良し悪しだって素人から見たら単なる好みの範疇でしか判断できない。

お客様の要望に合わせて物をチョイスするだけの家づくりはただパズルを組み立ててるのと同じこと。

デザインじゃない。

お客様の要望とコンセプトを把握しつつ、プロとしての質の良さを追求していくことは必要なことです。

「要望通りにできて満足」ではなくて「要望以上の提案がもらえて満足」って思ってもらえるようにしていきたいですね、設計者としては。

なーんて、思ってはいても現実はどこまでそれができてるかは反省ばかりだけど。

住んでから10年後20年後に、

「何がどう性能がいいかわからないけど、とにかくこの家は快適で居心地よくて大好きなのよね」

なんて言われたら最高です。

 

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